よーやく時間ができました。
ほんと更新できないかと思ったよ・・・!!
続きにA.P.Hネタ。
主にソ連組です。
イヴァンさん病んでます。
その代わりにナターリアがまだまともです。
フェリクスとウクライナが大変な目にあっています。苦手な方は回れ右。
ほんと更新できないかと思ったよ・・・!!
続きにA.P.Hネタ。
主にソ連組です。
イヴァンさん病んでます。
その代わりにナターリアがまだまともです。
フェリクスとウクライナが大変な目にあっています。苦手な方は回れ右。
最近、兄さんがおかしい。
よくぶつぶつと何かを呟いていたり、いきなり姉さんに暴力を振るったり。
酷いときには、姉さんの顔が腫れるまで殴っていたり。
それだけではもの足りぬように、バルト三国に行って暴行をして、
止めに入ったフェリクスの体中に痣ができるまで暴行をして。
私はなんとも無かった。でも、遂には私にも暴行が来た。
・・・私が伏せていると、姉さんが助けに来てくれた。
姉さんは、私の代わりに暴行を受けていた。
私は、片隅で震えることしかできなかった。
「イヴァンちゃん、もうやめて!!お願い、もうやめて!」
「・・・姉さんもナターリアも・・・みんな滅びたらいいんだ・・・・・!!」
ぶつぶつと会話が聴こえる。
―――暫くして、兄さんは気が済んだのか、姉さんから離れ、自分のところに帰っていった。
姉さんは、片隅で震えていた私のほうに駆け寄り、私を抱きしめた。
「ナターリアちゃん、大丈夫?怪我は無い?」
「・・・姉さん、私よりも、自分のことを・・」
「ううん、私のことなんてどうでもいいの。それより、怪我は無いのね」
姉さんは私の肩に手を置き、私を見つめた。
「・・・ナターリアちゃん。あれはもう、イヴァンちゃんじゃない。解る?」
「・・・・」
私はうなずく。
「それでね、・・・一回、落ち着くまでイヴァンちゃんを閉じ込めようって話になったの」
「!!・・・・兄さんを、閉じ込めるの!?嫌よそんなの!!」
「ナターリアちゃんはイヴァンちゃんのことが好きだから、閉じ込めたくないかもしれない。
でも・・・・あまりにも、酷いの」
私は、姉さんの顔が直視できなかった。
叩いてやろうかと思った。
でも、姉さんは話を続ける。
「私が殴られるのはいいの。慣れればいいんだから。
だけど、あの子はきっと、私だけじゃなく、ナターリアちゃんにも、他の子にも手を出してしまう」
姉さんの気遣い。姉さんは、自分はいいけど、他の人が傷つくのを嫌った。
「姉さん・・・でも」
「・・・フェリクスちゃんの顔、見たこと有る?」
「・・・」
首を横に振る。否定の意味。
「フェリクスちゃんは、止める為にはいって、私よりも酷い事になってる」
「姉さん・・・・・」
「もう、閉じ込めるしか手は無いの。閉じ込めるといっても、ちゃんと仕事とかはできるようにする」
肩を掴んでいる手に、力がこもっていく。
「ナターリアちゃん。我慢できる?」
もう、涙声しか出ていない。私は首を縦に振った。
「我慢する。・・・大好きな兄さんが、大好きな姉さんたちを傷つけるのは、もう嫌だ」
最後の方は、涙と混じって、聴こえにくかったけど。姉さんは、抱きしめてくれた。
「ナターリアちゃん・・・・。ごめんね。不甲斐ない姉でごめんね・・・」
姉さんは泣き続ける。
何故、こんな事になったのだろう?
あの頃に、戻れないのだろうか。
子供のような笑顔で話しかけてくれた、あの優しい兄さんに戻らないのだろうか。
姉さんが泣く中、私はそれしか考えられなかった。
私がすることは、一つ。
私はまだ兄さんに暴行をされていないので、私が兄さんに話し、部屋を離れた瞬間に薬を盛る。
初め、姉さんは反対していた。
でも、私はやると決めた。姉さんは、それ以上反対せずに、「無事で居てね」と祈るだけだった。
・・・みんなと集まったとき、トーリスとフェリクスが遅れてきた。
なんでも、兄さんはフェリクスの足も殴ったらしく、あまり動けないらしい。
仕方ないから、私達がフェリクスの家に行く事にした。
・・・そこで見た景色は、酷く目に焼き付いた。
フェリクスの顔の半分は包帯で隠れ、いろいろなところにテープが貼ってあった。
腕や足も見たら、赤と青が混ざったように腫れ、紫色のようになっている部分もあった。
これで腹も酷い事になっているらしい。
愛しの兄さんが、こんな事を、した。
信じたくなかった。
私の中で、何かが弾けた。
「姉さん。睡眠薬は?」
「えっと・・・・」
「何処にあるんだ・・・?」
みんな、探す。戸棚の中や机の上などを探る。
「・・・睡眠薬は、戸棚の3段目の奥だし」
「フェリクス、本当?」
「本当だし。・・・早くイヴァンを何とかして」
喋るのすらしんどそうに、フェリクスが言う。
「解った」
睡眠薬を取り、兄さんの下へ向かう。
姉さんと一緒に。
香りよい紅茶――アーサーから貰ったもの。
アーサーや、他者も協力しているらしい。
姉さんが淹れてくれた、紅茶。
まだ睡眠薬を入れずに、兄さんの元へと向かう。
コンコン。ドアをノックし、部屋に足を進める。
「ナターリア、どうしたんだい」
そこには、何時もと変わらぬ兄さん。でも、何かが違う事は解る。
「紅茶を持ってきました。兄さん、頂きましょう」
「そうだね。いい香りだ」
「その前に、手を洗った方がいいと思います。・・・インクまみれ」
「そうだね・・・早く洗ってくるよ」
兄さんが、外に出て行く。
この部屋の監視カメラは、とうにエドァルドがハッキングした。
帰ってくる前に、紅茶に盛る。もちろん、それを自分の手に持って。
こつ、こつ、こつ・・・。兄さんの足音が戻ってくる。
ドアを開け、兄さんが入ってくる。
「どうぞ、兄さん」
「有難う」
兄さんは私の手にあるティーカップを取る。
口をつけると、一気に飲み干す。
―――兄さんの身体は、床に倒れた。
「ナター・・・・リ・・・ア・・・・・?何・・・を・・・!!」
「おやすみなさい。これからは、私と一緒です」
兄さんは眠る。
後は、閉じ込めるだけ。
ねえ、姉さん。早く兄さんが元に戻るように祈りましょう。
早く、またあの頃みたいに仲良くできる日を祈りましょう。
イヴァンさん病みネタ。
うちのナターリアは兄さんも好きですがみんな好きです。
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