やってみたかったネタ。
魔祓い師左近×鬼三成(三鬼)。
素晴らしいくらいに自設定です。創作です。
苦手な方は逃げましょう。
魔祓い師左近×鬼三成(三鬼)。
素晴らしいくらいに自設定です。創作です。
苦手な方は逃げましょう。
このあたりに、高貴な鬼がいるらしい。
そう噂を聴き、この町にやってきた。
左近はまだ素人の魔祓い師だが、周りの噂を受け、退治してみたくなった。
ただ、それだけの理由。
しかし、町の人に話を聞いてみると、
「そんな鬼はいねえ。居るのは守り神様のみさ」
との答えしか返ってこなかった。
「此処には居ないのかねえ・・・」
噂を信じた俺が馬鹿だったか。
そんな自分に呆れながら、今日の宿に向かう途中だった。
不意に、気配を感じた。
気配の方に目を向けると、そこには小さな祠があった。
此処は小さな町。なのに、その祠はとても立派で。
「・・・此処にあの『守り神様』がいるんだろうな」
一応職業柄、そういった類のものは信じるので、一応拝む。
拝んでいる途中、後ろに足音。
「おい」
左近は振り返る。そこに立って居たのは、小柄な男。
・・・見た感じはおなごで、服もそれっぽいが。
「・・・・・・?俺に何か用で?」
小さな町だ。だから出会う人間の顔も限られる。
だが、目の前の男は見たことが無かった。
もしかしたら、出稼ぎに行っていたのかもしれない。
しかし、あの町は夜8時に門が閉められる。
つまり、目の前の男は、この町には関係の無いものなのだ。
・・・左近が一番気になったのは、気配だった。
この男は、人の気が無ければ妖の気もない。混ざったような気を持つ。
いったい、何者だ。
「貴様、魔祓い師だろう。俺を買わぬか?」
「・・は?・・・それは無理ですね」
「何故だ?俺はお前に出来ぬ事も出来るぞ」
「どういったことを?」
「ん?そうだな・・・まず千里眼を扱えるし、動物を従えているから情報も楽に手に入る」
・・・この技は、魔祓いにはとても有利だった。
特に、情報を手に入れることは困難だといわれている為、誰もが羨ましがる技だ。
「・・・・・アンタ、家族は?」
「とうに死んだ。俺のみだ」
「・・・・・じゃあ、相棒としてあんたを買いたい。構わないか?」
「構わぬ。・・・よろしく頼む」
「よろしく。・・・俺の名は島左近。アンタは?」
「三成、と人は呼ぶ」
「じゃあ、三成さん。行きましょうか。この先に宿があるので」
「・・・・・・」
三成は首を横に振る。
「すまぬが、今日は俺は此処に居る。・・・明日の朝、そちらに向かう」
「・・・構いませんが、何故?」
「・・・・・この奥に、墓がある。俺の・・・家族の墓だ」
「・・・解りました。では、明日の朝門前にてお待ちしますよ」
「すまぬな」
左近は踵を返し、宿の方向に足を進める。
明日は、鬼に会いたいもんだ。そう思いながら。
しかし、左近は気付いていなかった。
三成は、「家族の墓」と言うのを躊躇ったのは、本当は「自分の墓」であるということに。
そして、三成こそが左近の探している「高貴な鬼」という事に。
自分で妄想してて萌えたので書いてみた。
誰か同意見の人いないかな・・・。いないか←
三成が守り神と呼ばれる存在です。
人間には「三成」、あやかしには「三鬼」と呼ばれています。
はやく戦闘シーン書きたいなv
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